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~sweetest~ RING

-反応-


キス・・・してるんだ、あたし、今・・・。


天音の腕の中は暖かくて、力強くて・・・とっても安心する。


何度も重なる唇が、どうしてだろう、とっても気持ちいい。・・・変なのかなぁ。


力が抜けて、膝から崩れてしまいそうな・・・ふわふわして、雲のうえにでもいるような・・・頭の芯が、ボーっとしてくる。


天音の服をしっかりと握って、必死でキスを受けていた。


そんなあたしの口の中に、生温かく、ぬらりとしたものが入ってきた。


・・・あたしは反射的に、それに思い切り噛みついてしまった。


「・・・・・・!・・・・・・手前。」


「あ、ご、ごめん・・・。」


口を押さえてあたしから天音は離れた。


いや、あたし謝るとこなのかな?でも天音の顔は、さっきの優しい顔とは打って変わって、般若の様相をていしている。


とりあえず、ここは謝っておこう。


「・・・何、すんだよ。」


それはあたしのセリフではないんだろうか。


頭の中にたくさんの言葉が所狭しと走り回って、一向に口から出てこようとしない。


おたおたしているあたしを、天音は再びその腕の中にとじこめた。


・・・・・・あったかい。あのとき頭をなでてくれた手のように、心地よい。


眼をとじて天音の胸に頭を押し当てるあたしの耳に、携帯の着メロが聞こえる。


この曲はお兄ちゃんだ。


「天音、ごめん、ちょっと・・・。」


「あぁ?」


「携帯、鳴ってるの。」


「・・・ほっとけよ。」


「でも。」


着メロは鳴り続けている。


「やっぱり出る。」


そう言うと、天音はようやく腕をゆるめてくれた。


「・・・もしもし?」


その電話はこの静かな空気を一転させた。


「鈴ちゃん?天音くんに、『すぐに逃げろ』って言って。」


「?・・・なんで?」


「みんなでモニタールームで見てたら、親父さん、飛び出して行っちゃってね。」


なんだか、ものすごいことを言われているようなんだけど、あくまでお兄ちゃんの口調は楽しそうだ。


「そろそろそっちに、」






「このくそガキ、俺の娘に何さらす!」


父さんの大きな声が響いてきた。


って、モニタールーム、モニタールーム・・・・・・




「見てたぁ?」




見てた?見られてた?・・・・・・・うわぁぁぁ!激恥!






「あ~~、ついちゃったか。とりあえずそっち行くけど、『頑張って』って彼に伝えて。」


「お兄ちゃんっ?」


「鈴ちゃんね、この家に“死角”がないってこと、忘れてた?」


・・・そうだった。


うちの家業上、あらゆるところに監視カメラやマイクがついていて・・・。


・・・そんなことを思い返していると、いつの間にか父さんと天音がもみ合っていた。


でも、どっちも本気じゃないみたいで、楽しそうにプロレス技を掛け合ったりしている。


なぜだかそこに、お兄ちゃんと森村まで参戦してきた。なんだかとっても楽しそうだった。


・・・・・・ゆっくりとあたしは後ずさりしながら、母さんたちのところに戻った。





はだしで出ちゃったから、怒られちゃうかな。


母さん、そういうとこ、怖いんだよね・・・。



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