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~sweetest~ 54

-1夜 ①-




夕食を久しぶりに4人でファミレスで食べ、かずほと亮輔は帰路につき、鈴と天音はマンションに戻ってきた。



「・・・今日は、泊まれるの?」



「ああ。」



「わかった。・・・お風呂、セットしてくる。」



ぱたぱたとスリッパを鳴らして歩く鈴の後姿を見ながら、天音はいつもより強い衝動が浮かんでくるのを抑えるのに苦労していた。



「・・・あんな話、するんじゃなかったぜ。」



交代で入浴をすませ、リビングでぼんやりと座っている2人。



「・・・寝ないの・・・?」



「もう少し、起きてる。・・・先に寝てろよ。」



「うん・・・。」



それでも動かない鈴。天音もわざと眼をそらしている。



「・・・どうした?」



「うん・・・あの、あのね、言いたいことがあってね?」



「ああ。」



「い、今まで、ありがとう・・・それから、ご、ごめんなさいって・・・。」



「あぁ?」



瞬間、天音の眼が冷たく光る。



「・・・どういうこと。」



「え・・・?」



「なんだよ、それ。」



大またで近づき、鈴のあごを掴み、顔を上に向ける。



「天音?」



「別れ話?」



「・・・なんで?」



「『今まで』って、何だよ。」



「違う、そうじゃなくて。」



「じゃあ、何だよ。」



必死で説明する鈴。それを聞いていくうちに、天音の顔に安堵の色が浮かぶ。深いため息をつく。



「紛らわしい言い方、すんじゃねぇよ・・・。」



「ごめん・・・。」



座り込み、頭を掻き毟る。



「・・・気ぃ抜けた。寝るぞ。」



「・・・うん。」


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