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~sweetest~ RING

-朝-




・・・いつの間に、寝てたんだろう・・・。


天音の腕の中で、あたしは眼を覚ました。



隣から規則正しい寝息が聞こえてくる。胸から伝わる鼓動も、とても穏やかだ。



・・・なんだか、体中がしびれているようだ。



でも、いやな感じじゃない。・・・甘く、甘くしびれている。



ゆっくりと腕をはずそうとしたら、かえってそれは強く絡み付いてきた。



・・・どうしよう、なんだか笑ってしまいそう。



うれしくてうれしくて。



天音が大好きで。



本当は不安だった。・・・大事にしてくれているのはわかっていたけど。



あたしを気遣ってくれていたのはわかっていたけど。



“もしかしたら”って。



“やっぱり、いやなんじゃないか”って。



・・・あたしは今でも、たまにあのときの夢にうなされる。



こらえきれない恐怖。嫌悪感。怒り。悲しみ。憎しみ。絶望・・・。



すべての負の感情が爆発する。吐いたことも、1度や2度じゃない。



そんなあたしが“かわいそう”だから。



そばにいてくれるんじゃないか、って・・・きっと天音に言ったら、



「あぁ?ふざけんな。」



って怒られそうだけど。



それに、自分がちゃんと、受け入れることができるかどうかも・・・とても不安だった。賭けのようなものだった。



これからちゃんと、一緒にいられるかどうかの・・・。乗り越えていけるかどうかの・・・。






少し腕の力がゆるんだから、あたしはゆっくりベッドからでた。



・・・腰が痛い。・・・そしてこの下半身の違和感はなんだろう。足が閉じてるのに、閉じきっていないみたい。



床に落ちたパジャマを拾った。でも、パンツは見つからなかった・・・。



さぁ、熱いシャワーを浴びて、身体を起こそう。



そして、コーヒーを淹れて、朝食を作らなきゃ。






天音が起きたら、どんな顔をしたらいいのかな



いまから心臓が暴れだしてる




胸元には小さな赤い花びら。



たくさんのその跡が



うれしくてうれしくて・・・涙がとまらない。

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