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~sweetest~ 29

-驚愕?-


3人は客間に改めて通された。


広い和室。縁側の向こうには整えられた庭園が見える。


「・・・・・・・・・。」


誰も口を開こうとしない。


いつもは騒がしく聞こえる詰め所の声も、静まり返っている。


ただ、じっと、天音は総一郎を挑むように見続けている。


そして総一郎も、その眼を静かに受けていた。


「・・・失礼します。」


ふすまの向こうから、ここで1番待ち望まれていた彼女の声が聞こえた。ゆっくりとそれが開き、頭をさげた鈴が現れる。


「いらっしゃいませ・・・。」


顔を上げた鈴の表情が、凍り付いていく。


「嘘・・・・・・。」


見る見るうちに血の気を失っていく鈴。がくがくと震え始める。


「どうして・・・?」


ぼろぼろと涙がこぼれ始める。


「鈴。・・・あたしたちね、」


「・・・いや!」


「鈴。」


「どうして?どうして?なんでぇっ!」


パニックを起こしてしまった鈴を、かずほは強く抱きしめた。


「いや!いやだ!どうしてよ!」


「落ち着きなさい!」


「どうしてここにいるの!なんでよっ!なんで・・・。」


うわぁぁぁーっ!と叫び声をあげ、鈴はその場に崩れ落ちて泣きじゃくりはじめた。


その肩をしっかりと抱きしめながら、かずほはゆっくりと鈴の頭をなで続けていた。


「落ち着いて・・・ね?大丈夫だから。・・・ね?ちゃんとあたしたちを見て。」


「・・・うっ・・・。」


「泣かないで。驚かしてごめんね?でも、どうしても知りたかったの。」


「かずほ・・・。」


「ちゃんとわかってここにいるから。・・・ちゃんと話そう?」


「ふぇっ・・・。」


「また泣く~。」


「だって・・・。」


しゃくりあげる鈴をなだめながら、ゆっくりと座りなおすかずほ。とまらない鈴の涙をハンカチで何度もぬぐっている。






泣かないで


泣かないで


ねぇ怖がらないで


大好きなんだから




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