スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

~sweetest~ 28

-真相-


11時、誠也が訪ねてくる。


「少しは元気になったかな?鈴ちゃん。・・・よく似合ってるね、その着物。」


朝食後、鈴は赤紫色のアンティークな着物を身に着けていた。その姿はまるで大き目の市松人形のようである。


「お兄ちゃん。・・・ありがとう、ごめんなさい、毎度毎度面倒かけて。」


「何言ってるの。かわいい妹分のためなら、何でもするよ?」


誠也は微笑んで、その大きな手で鈴の頭をなでる。


「今日は、真理子さんは?」


「子どもつれて、実家に遊びにいってるよ。」


「そっか~。裕くん、大きくなった?」


「いたずらばっかりしてるよ・・・。」


機械的な着信音が、誠也の携帯から鳴る。


「ちょっとすいません。・・・もしもし。」


『みつけたぜ、オッサン。』


「・・・少年か。どこだ?」


『前にいるよ。・・・ゲームはこっちの勝ちだ。出て来いよ。』


「ちょっと待て。」


電話を切ると、誠也は鈴の父に向き直った。


「友人を3人、連れてきてもよろしいでしょうか?いま、この家の前に来ているんですが。」


「かまわないが・・・。」


「ここのことは、わかってますから。」


「そうか。」


会釈をして、出て行く誠也。


「めずらしいね、うちに急なお客様だなんて。・・・お茶の用意してくるね。」


「そうね、お願い。」


鈴が台所に下がってすぐに、誠也が“3人”をつれて戻ってきた。


「親父さん、奥さん、彼らが例の3人です。・・・早坂くん、森村くん、安西さん、こちらが鈴ちゃんのご両親、そして・・・。」


「千崎総一郎です。鈴がいつも世話になってます。」


千里会総元、千崎一家の組長さんだ。」


「・・・こんにちは。」


「はじめまして。」


「・・・はじめまして。」


緊張した面持ちの3人を、総一郎と鈴の母、百合子は静かに見据えた。


「・・・場所を変えましょうか。」




よろしくお願いします

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

いつもありがとうございます


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。