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~sweetest~ AMANE

-荒-


「・・・ざけんじゃねぇぞ、コラぁ!」


“ドスッ”という鈍い音とともに、足元に崩れていく少年を見下ろす天音。


「そっちからふっかけて来たんだろうが!ちったぁ根性だせや!」


天音と亮輔、そこそこ名前も顔も知られてはいるが、それだけに恨みを買っていることもあり、人数を集めてわざと喧嘩を吹っかけにくる輩も多い。


いつもなら相手にしないか、せいぜい少し脅す程度で収めていたのだが・・・。


数日間のイライラをぶつけるように、天音は相手を叩きのめしていた。拳をふるうほどに、苛立ちはまして行くようだ。


「・・・しょうがねぇなぁ。」


高みの見物をきめこんでいた亮輔だが、あまりの暴走ぶりに、ようやく止めようか、と動こうとした。


そのとき。


♪~♪~♪~


かずほからの着信である。


「・・・どうした?」


『亮?早坂もいる?』


「・・・ちょっと取り込み中だけど、いるよ?」


『鈴が、なんだかかなり具合が悪いみたいで・・・』


手短に先ほどの説明をするかずほ。亮輔の顔が曇る。


「・・・わかった。すぐそっち行く。」


電話を切り、未だもみあっている天音たちの間に割って入ると、2言ほど耳打ちをし、その中から天音を連れ出した。


「・・・行くぞ。」


「わかった。」


驚いたのは相手側である。


「ちょっと待てよ!」


「逃げんのかよ!」


背中にぶつけられた言葉に、


「・・・あぁ?」


一睨みで格の“違い”を見せ付けた。


「・・・こっちは忙しいんだ。お前らと遊んでらんねぇんだよ。」


背を向けて立ち去る天音と亮輔。一瞬唖然とする相手。次第にざわめき始め、口々に罵りはじめる。


しかし、すでにその声は天音には届いていなかった。





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