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~sweetest~ RING

-痛み-


「・・・鈴、このごろどうしたの?」


「何が?」


数日後の放課後、鈴のマンション。珍しくかずほと鈴の2人きりだ。飲み物とスイーツを前にしていても、2人に笑顔はない。


あれ以来、鈴は目立つほどに男子生徒の間を渡り歩いていた。気を持たせるような態度もしばしばで、誰とでも楽しそうに過ごしている。


「・・・変だよ?このごろ。いつも違う男の子といて・・・。」


「なんで?みんなクラスの子じゃない?」


「あたしの言いたいこと、わかってるんでしょ?」


「だからなにが?」


次第に口調が強くなっていく。


「・・・なんか、今の鈴、無理してるっぽいよ?何にこだわってるの?」


「なんでもないし。」


「じゃあどうして・・・早坂と話さなくなったの?」


「別に・・・。」


「思いっきり避けてるじゃない。お弁当だって、作ってはいるけど、一緒に食べてはいるけど、まともに会話もしてないよね?」


「特に話題もないもん。」


「・・・こっち見て。顔、上げなさい。」


うつむき、背を向けて座っている鈴を、力づくで振り向かせる。


「・・・かずほ。」


その顔は血の気が引き、うっすらと脂汗がういていた。苛立ちが心配に変わる。


「ねぇ、顔・・・真っ青だよ?鈴。ちょっと・・・熱もあるじゃない!」


「大丈夫。」


「何がよ!」


「大丈夫だから。お願い・・・。」


「・・・何なの・・・?何を隠してるのよ?」





言えないよ、かずほ・・・。まだ友達でいさせて?まだあたしを好きでいて?せめてもう少しの間だけでもいいから。





「大丈夫だから・・・家の人に来てもらうから、今日は帰って?ね?」


半ば無理やりにかずほを帰し、鈴は携帯をとりだした。





「・・・・・・もしもし?お兄ちゃん?・・・・・・・・・助けて。」


もれる嗚咽は痛みのせいだろうか。


胃が・・・痛い。


胸が・・・痛いよ。

















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