| ホーム |
~sweetest~ 19
-決戦?-
その後も、4人はあちこちを回りながら、遊園地を満喫していた。
コーヒーカップに乗った鈴がハンドルを回しすぎて、自分がヘタってしまったり。(もちろん、そのあと天音にこっぴどくしかられた。)
お化け屋敷のバイトを“つい”天音が殴ってしまったり。(4人そろって、平謝りだった。)
グッズ売り場での鈴とかずほの買い物に、うんざりしながら待っていた天音と亮輔が逆ナンされたり。
それによる不機嫌を直すために、ソフトクリームを買わされたり。
「美味しい~。」
「ホント、美味しい~。外で食べるの初めて~。」
その鈴の言葉に、天音が鈴の頭に手を置いたり。
楽しい時間は、何倍もの速さで過ぎ去っていく。
「よし、あとはこれか。」
4人の前には、そびえ立つ観覧車。
「でかっ。」
と、天音。
「1周・・・30分だって。」
かずほが説明を読む。
「ま、ちょっとベタだけどね。」
苦笑する亮輔。
「みんなで乗るんでしょ?」
鈴の問いに、にっこりと微笑む亮輔。
「鈴ちゃん、気ぃ、きかせて?」
「・・・え~~と・・・。」
「お願い。」
亮輔は笑顔だったが、なんとなくその中の“黒さ”を感じ、鈴はうなづくしかなかった。
先に天音と鈴。1つ後に亮輔とかずほが乗り込んだ。
ゴンドラはゆっくりと上がって行った。
-決戦が始まる-
<<~sweetest~ 20 | ホーム | ~sweetest~ 18>>
コメント
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |