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~sweetest~ 17

-男の子女の子?-


「・・・・・・行って・・・いいのかな。」


「・・・・・・どうすっか・・・・・・。」


先ほどのベンチに戻ってきた鈴と天音だが、亮輔とかずほの様子に、足が止まる。


「お水、温くなっちゃうよ・・・?」


「でも、お前、行けるか?」


「・・・・・・ムリ。」


「俺も。」


困っていると、亮輔がおもむろに眼をあけて、天音にむかって手招きをした。体勢はそのままである。


「亮。」


「・・・かずほ。」


「お帰り~。」


「あっ、あのね?これはね?別にそんなんじゃなくってね?あの・・・。」


「うん、いいから・・・ご、ごめんね?早く帰ってきちゃって。」


「ちがうってば!」


ますます朱に染まるかずほの顔。


「ん・・・っと。」


ようやく起き上がる亮輔。かずほの焦り顔とは違い、すっきりした表情である。


「さて、行こっか。」


「あ、とりあえず、これ。」


買ってきた水をわたすと、亮輔はゴクゴクとのどを鳴らして飲んだ。


「・・・・・・そろそろ、飯にしねぇ?」


伸びをしながら言う亮輔。時間的には少し早いくらいだろうか。


「あんまりちょうどの時間じゃ、座るとこ、なくなりそうだし。」


遊園地の客足は、平日の割には多く、3人はその意見に従った。


「あ、じゃあ、弁当・・・。」


「あ、あたしが取ってくる!・・・うぁっ!」


ロッカーに向かおうとした天音を追い越し、小走りに向かおうとした鈴の頭が、再びつかまれる。


「・・・い、痛いです。」


「手前、ちっとは学習しろや。」


ギリギリと指が食い込んでくる。


「痛い!わかった、わかったから・・・締め付けないで!ギブ!ギブ!」


「亮たちと一緒にいろ。」


「・・・すいません、連れて行っていただけないでしょうか。」


小さく舌打ちをして、天音は鈴の頭をつかんだまま、ロッカーへむかった。


「・・・なんでついてくんだよ。」


「あの2人のとこに、置いてかないでよぅ。」


・・・・・・・・・確かに。


「すいません、そろそろ頭、はずしていただけないでしょうか・・・。」


「お?・・・おう。」


「・・・痛~~~~・・・。」


痛そうに頭をなでるその手をつかみ、天音はすたすたと歩いていった。
















ペタしてね

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