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~sweetest~ 16

-男の子女の子?-


「水が2つと・・・あたしとかずほはお茶かな。」


自販機から商品を取り出すと、さすがにちょっと重い。


「う~、2キロか・・・。」


ペットボトルを抱えるように歩き出すと、後ろから声がした。


「ねぇ、1人?」


「重そうだね、手伝おうか?」


「・・・・・・いりません。友達、待ってるんで。」


声のぬしはいかにも軽そうな(性格も頭も)、少年たち。ちらりと見るが、関心なさそうに立ち去ろうとする鈴。


「ちょ、ちょっと、待ってよ~。」


「いいじゃん、貸しなよ、持ってやるって。」


無遠慮に腕をつかむ少年。


「きゃっ!・・・やめてよ、離して!」


「だから、持ってやるって~。」


「友達って、みんな女の子?俺たち2人なんだけど、一緒させてくんない?」


「ちょっと・・・。」


「いいじゃん、いいじゃん、大勢のほうが楽しいって。」


「離してっ・・・。」


掴まれた腕を振り払おうとするが、それは次第に食い込んでくる。少年たちの顔に下卑た笑いが浮かぶ。


「・・・痛い・・・やだっ・・・!」


「・・・だから言ったろうが。・・・アンタら悪いねぇ、そのちっちゃいの、返してくれる?」


静かな低い声が響く。大きくはないが、通る声に少年たちの動きが止まる。


「こういうことになるから、言ってんだよ。大体お前、さっき『わかった』って言ったろうが。」


「だって、お水とか飲んだら、少し楽になるかなって思ったんだもん。」


「ったく・・・。手間かけんじゃねぇよ。」


「だってぇ。」


「お前なんか、軽々運ばれるぞ、マジで。脇とかに抱えられて。」


「ムカつく~~~。」


「誰だよ、お前!」


「俺ら、無視してんじゃねぇよ!」


「・・・・・・あぁ?」


さきほどよりさらに低い声の天音。その顔はすでに人相が変わっている。氷のような眼、薄い唇の片方が微かに上がっている。


「・・・・・・手ぇ、離せや・・・・・・それとも、やる?」


ゆっくりと近寄っていく。その黒いオーラに、少年たちは顔を見合わせ、あたふたと逃げ出した。


じっ、と鈴を見下ろす天音。おのずと下を向いてしまう鈴。


「・・・・・・おい。」


「・・・・・・・・・はい。」


その視線からひしひしと不機嫌さが伝わってくる。恐る恐る見上げる鈴。


「・・・え、えへ?」


「ざけんな。」


「ごめんなさーい。」


す・・・っと手を上げる天音。思わずビクッと震える鈴。


しかしその手は、まるでそこが定位置のように、鈴の頭上へと置かれた。


「世話かけてんじゃねぇよ。・・・・・・貸せ。」


「え?・・・あぁ、はい。」


ペットボトルを受け取るとそれを片腕に抱え、もう片方の手で、鈴の手を掴む。


「?」


「今度フラフラしやがったら、首輪とリードつけるぞ。」


「首輪とリード?」


「ああ。」


「やだよ!まるで犬じゃん!」


「犬の方がまだ言うこと聞くぜ。」


「・・・変態。」


「あぁ?」


「女の子に首輪つけて喜ぶなんて、変た~い。」


「冗談言うな。“女の子”にはそんなことする趣味はねぇよ。」


「・・・・・・どういう意味?」


「そういう意味。」


「ムカつく~~~。」


微かに天音の頬がゆるんだ。けれど後ろにいる鈴にはそれは見えなかった。







首輪とリード、ついでにケージも用意してやろうか


・・・どっか、閉じ込めちまおうか












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