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~sweetest~ RING

-声-


知らなかった。


かずほ、何にも教えてくれないんだもん。


でも、森村に肩を抱かれて歩くかずほは、とってもうれしそうで、とっても可愛くって、とっても似合ってた。


やっぱり、身長って、大事だ。


そんなことを思っていたら、いきなり肩に手が下りてきた。と思ったら、それはすぐに頭の上に移動した。


・・・まったく、失礼なヤツだ。


あたしだって、いろいろ努力はしたんだから。牛乳だって、いっぱい飲んだし、小魚だっていっぱい食べたのに。


父さんははっきり言って背が高いし。母さんだって、低くはない。


低かったのは、父方のお祖母ちゃんらしい。


隔世遺伝ってやつだ。


頭の上に置かれる手を払っていたら、声が聞こえた。


『あの2組、見て~?』


『かたっぽ、すごいぴったりだけど、なぁに、あのちっちゃい子~。』


“背”のことに関しては、あたしは地獄耳なんだ。


『あの男の子、かなりいい線いってるのに、なんであんなちっちゃいのと~?』


『もしかして、ロリ~?』


・・・・・・ロリって・・・・・・。


だめだ。あたしと一緒じゃ、早坂まで変なこと言われる。


思わず、かずほにすがりついた。


でも、こんなこと言えない。


そうこうしてたら、また引き剥がされて・・・。


「邪魔してんじゃねぇよ。」


・・・・・・怒られた。


ふーんだ。


自分なんか、「ロリコン」呼ばわりされてるんだからね。


・・・・・・ふーんだ。


でも、頭に置かれた手が心地よくて。


心地よくて・・・。






泣きそうになったのは秘密。じわっ、と視界が滲む。


こんなとき、小さいとうつむくだけで顔が隠れるから、いい。




















ペタしてね

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