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~sweetest~ 12

-歓声-


「このバスの終点だからね。」


かずほと2人で座った亮輔が、後ろに座る鈴と天音に話しかける。


「うん。」


「・・・少し寝る。」


言うなり、眼を閉じる天音。


「コイツねぇ、昨日、あんまり寝てないみたいだよ。遠足前のガキみたいに興奮してたみたいで。」


「あぁ?誰がだよ。」


バスにはやはり遊園地に向かうのであろうカップルや、家族連れなどが乗っていた。


騒がしい車内。かまわず眼を閉じたままの天音は、じきに静かな寝息を立て始めた。


しばらく所在なげに外を見ていた鈴。遠くにあるものを見つけ、思わず声をあげる。


「あれ、あれ観覧車?おっきーい!」


「あ、ホント~。すご~い。」


「でけ~。」


「早坂っ!早坂、見てっ!観覧車!」


思わず腕をつかんで揺り起こしてしまった。


「・・・・・・あぁ?」


その声の低さに、鈴が固まる。


「ご、ごめん・・・。」


「お前よ~・・・。」


「ごめん・・・。」


「ガキじゃねぇんだからよ、そんなことくらいで騒ぐな。遊園地なんだから、観覧車くらいあるだろうが。」


「・・・ごめん。」


天音は深くため息をついた。


「だって、初めてだったんだもん、じかに見るの。でも、ごめん。今のはあたしが悪いよね。」


鈴のその言葉に、天音は再びため息をついた。


「いいよ、もう。」


その頭に両手を置き、髪をぐっしゃぐっしゃぐっしゃとかき混ぜると、


「これで勘弁してやる。」


再び天音は眼をとじた。






「・・・・・・ひど~い!」


長い髪が、もつれからまっていた。ようやくそれをほぐした頃に、バスが着く。

























ペタしてね

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