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~sweetest~ 9

-匂い-


「天、お前・・・無理やりってのは、よくないぞ。」


横目で天音を見る亮輔。


「鈴、危なかったね~、もう怖くないからね~。」


幾分、白い目で天音を見るかずほ。


「ホント、来てくれて、よかった~。」


鈴は半べそをかいている。


「お前ら、いい加減にしとけよ。脱がしたわけでも、押し倒したわけでもねぇだろ。」


「当たり前!何開き直ってんのよ!」


天音の言葉に、かずほが怒鳴る。


かずほと亮輔が部屋に入ってきたとたんに、鈴は2人の背中に隠れた。


真っ赤になって震える鈴に事の次第をきくと、まずは亮輔が笑い出した。


かずほは鈴の頭を、子どもをあやすようになでている。


「ちょっとぉ、鈴、指先まで冷えて震えてるじゃない。ホントに他に何もしてないんでしょうね?」


「してねぇよ、うるせぇな。」


「天・・・オレだけはお前を信じてるよ。」


「そういう台詞はオレの目を見て言え。」


「でも、鈴ってホント、いい匂いするよね。」


「どれ?」


「ちょっと、ヤダ・・・2人とも、やめて・・・やめてってば、くすぐったいよ!」


「森村、くっつきすぎ!」


きゃははは、と、少女2人の笑い声。2人がきたことで、鈴にもようやく安心感が戻ってきたようだ。


「ねぇ、これ、シャンプーの匂いじゃない?鈴って、シャンプー何使ってる?」


「黄色のやつとオレンジのやつ~。」


「あ~、あれってこういう匂いなんだ~。あたしも使おうかな~。」


「洗い上がり、いいよ~。きしまないし。」


「・・・・・・すいません、2人とも盛り上がってるところ、悪いんだけど。」


「何?匂いフェチの早坂くん。」


「おい。・・・・・・腹減ったんで、帰ってもいいですか。」


「あ、オレも腹減った。」


天音と亮輔の言葉に、鈴とかずほも空腹を思い出した。


「あ・・・。今日、晩御飯作ってない。脅されて匂い嗅がれてそれどころじゃなかったし。」


「おい。人聞き悪すぎるだろ、それ。」


「鈴、どうすんの。」


「じゃ、何か食いに行かね?」


「亮。」


「いいじゃん、近くにファミレスもあることだし。」


「いいね~。大丈夫でしょ?鈴。」


「あたしは、別に・・・。」


「よし、行こう。」


「オレの意見はスルーか、スルーなのか。」


「無理してこなくてもいいんだぜ、天。」


「・・・行ってやろうじゃねーか。」






「飯食うんじゃねぇのかよ、なんだこのケーキの山は!」


数分後、天音の叫び声がファミレスに響いた。



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