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~sweetest~ 35

-ソレゾレノキモチ 1-


今日も放課後、天音は鈴の部屋に来ていた。ゲームを2人でやり、今は鈴は夕食の支度をしている。


天音は食卓用の椅子に座り、軽やかな包丁捌きをじっと見ていた。


 また見てる・・・なんでだろ?こんなんじゃ、いつか指、切っちゃうよ~。


「・・・ねぇ。」


「んー?」


「なんでいつも見てるの?」


「・・・面白いから。」


 お前、見てたいから。


「面白い?」


「ああ。・・・どんどん飯が出来ていくのが、面白い。ただの野菜や肉が、旨い料理になっていくの見てるのが、結構面白い。」


「・・・ふーん。・・・って・・・美味しい?」


「あぁ?」


「美味しいの?」


「・・・ああ。」


「いつも美味しいって、思ってくれてた?」


「ああ。」


 なんでそんな当たり前のこと、聞くんだ?コイツ


それを聞くと、鈴の顔に、満面の笑みがうかんだ。


「そっかぁ・・・へへっ。」


天音は席をたち、再びゲームをはじめた。


 バカヤロウ、なんでそんな顔でいきなり笑うんだよ!・・・あぁ、ヤべぇ。


鈴は上機嫌で鼻歌交じりに料理を続けている。


「・・・・・・できたよ~。」


「・・・ああ。」


すでに定位置となった椅子に腰掛ける。暖かく湯気のたった食卓。


「いただきます。」


「いただきます。」


食べ進めるなか、ふと、天音は鈴が自分をじっと見ているのに気づく。


「・・・なんだよ。」


「見てるの。」


「いや、わかるけど、何。」


「・・・見てるの。」


「?」


「何か言わないかな~って、見てるの!」


「・・・・・・ああ・・・・・・旨いよ。」


「よし!」


再びの鈴の笑顔。





・・・すいません、コイツ、襲っちゃっていいですか・・・?


無自覚ほど、性質わるいもん、ねぇよな・・・。



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