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~sweetest~ AMANE

-ペース-


「お前さぁ・・・。」


藤代 鈴と名乗ったコイツのノートをみつめ、オレはため息をついた。


「天ちゃ~ん、ため息は幸せが逃げるのよぉ?」


「うるせぇ、亮。」


放課後の教室。鈴と天音、亮輔とかずほが残っている。最初は図書室で勉強をしていたが、天音のスパルタぶりに、図書委員から追い出されてしまった。


「何べん言ったらわかんだよ、手前、もっぺん小学校行ってこい!足し算間違えてんじゃねぇよ!」


「だって、ここのガッコ、難しいんだもん・・・もちょっと優しく教えてよ~。」


「うるせぇ!」


「・・・ねぇ、森村。」


つい、と亮輔の上着のすそを引く鈴。


「ん?」


「早坂の嫌いな食べ物って、何。」


「ピーマンなんざ、入れてきてみろ。女でもはったおす。」


「ピーマンね、オッケー。・・・自白してくれるなんて、ラッキー!」


鈴の笑い声を聞きながら、敗北感が天音の胸に広がる。


・・・なんなんだ、この女。


・・・なんでオレはこんなとこでテスト勉強なんかしてんだ。


・・・かったりぃ。


・・・めったに亮意外と話さねぇから、調子狂っていけねぇ。


「・・・坂。早坂。」


訝しげに見る眼。


「2時間たったよ、今日はもう終わりにしよ?」


「おう・・・って、なんでお前が仕切る?」


「はい?」


「ちょっと待て。」


オレは教科書をめくり、試験範囲の例題にすべて赤丸をつけた。


「明日までに、これ解いて来い。」


「えっ。」


「宿題だ。」


「・・・・・・絶対、明日ピーマン入れてやるからっ!」


「手前、いい度胸だ。」


-カンベンシテクレ-


・・・翌日、オレは地獄を見た。



「何だこれ!ありえねぇだろ!」


「・・・一生懸命作ったから、残さないで食べてね?早坂くん♪」


小首をかしげる女を絞め殺したくなったのは、初めてかもしれない。


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