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~sweetest~ 6

-契約 3-


昼休み。


かずほと中庭で昼食をとろうとした鈴を、天音は屋上まで引きずって行った。


「ちょっと、離してよ!自分で歩けるってば!」


「鈴ちゃん・・・。」


「どうする?あんたも来る?」


すたすたと2人の後に続いて階段を上がっていく亮輔。


「・・・・・・行くわよ。」


「ふん。」




「なんでわざわざ見てなきゃなんないのよ・・・。」


「リアクション、必要じゃねぇ?」


「後で言えばいいじゃん。」


「お前、オレが嘘言うとかって、思わねぇの?」


「う・・・・・・。」


弁当が広げられる。鶏のから揚げ、玉子焼き、プチトマト、ほうれん草のおひたし、ポテトサラダなどが彩りよく並べられている。ご飯は雑穀米だ。


「見かけはいいな。」


「いいから食べなさいよ。」


「あ~、鈴ちゃんのから揚げ、美味しいんだよね~。」


覗き込んだかずほが思わずつぶやく。


「そうなの?ってか、髪の毛ちゃん、作ってんの?」


「じゃなかったら、こんな条件ださないよ。てゆーか、 “ 髪の毛ちゃん ” って、やめてくんない?」


「じゃ、 “ ヘアーちゃん ” しかもアンダー。」


「絶対やだ。」


そして一口・・・。


“ リアクション ” どころの話ではなかった。


一口ごとに早まる天音の箸。


あまりにバクバクと食べ進めるので、


「どれ、俺にも。」


ついから揚げに手を伸ばした亮輔と、


「痛ぇな、箸で刺すなよ。」


「うるせぇ。」


などと小競り合いまで展開してくれたのだ。


“ ・・・フッ・・・勝った。 ”


勉強会はその日の放課後からに決まった。


「じゃあ、よろしくね~。あ、もちろん、かずほも一緒だからね。」


「あ、あたし?」


「いいじゃん、いいじゃん、ね~~~?まさかあたしを1人になんかしないよね~~?」


すがるようにかずほの腕に自分の腕を巻く鈴。


「まぁ、いいけど・・・。」


「勝手に決めてんじゃねぇよ。」


「けちけちすんな。じゃ、よろしく。」


勝ち誇ったように微笑む鈴と、苦い顔をしている天音。かずほと亮輔は顔を見合わせた。

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