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~sweetest~ 4

-契約 1-


翌朝、鈴は教室を見回した。


手にはなにやら四角い包み。


「・・・来た。」


目立つ2人が入ってくる。


だるそうに腰掛ける天音に、鈴は駆け寄った。


「おはよぅ早坂。」


「あぁ?」


「おはようって言ったらおはようで返しなさいよ。あ、これ、昨日のお礼と、一応お詫び。髪の毛切らないでくれてありがとう。あたしのこと、知らないだろうから教えとくけど、1週間前に転入してきた 『 藤代 鈴 』 それで、」


「うるせぇ・・・。」


「まだ続きがあるの。って言うか、こっからが本題なの。早坂、成績いいんでしょ?あたしに勉強おしえてくんない?あと1週間で定期テストだし、来たばっかでテストなんて、ひどいと思わない?」


「黙れ。」


「でも受けなきゃしょうがないし、赤点なんて絶対取りたくないし、早坂なら、いいやりかた知ってそうだから。・・・お願いっ!!」


「ぶはっ!」


たまらず、横の亮輔が吹き出した。


体をねじり、笑い続ける亮輔とは別に、クラス中が水を打ったように静まりかえる。


「髪の毛ちゃん、すごいな~。俺でもそこまでこいつに捲くし立てらんないぜぇ。」


「亮。」


「いいじゃん、教えてやれよ、 『 早坂 』 くん。」


「うるせぇ。」


「ホントにお願い!このとおりだから!」


「・・・・・・・・・教えたら、何してくれんだよ。」


手を合わせる鈴に、天音は唇の端をかすかにあげた。

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