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~sweetest~ 2

-一声-


「どうするよ、これ。」


亮輔がいくばくかの笑いをこめた口調で天音を見る。


「オレ、ナイフ持ってっから、切っちまう?」


「やだぁ!」


泣きそうな叫び声を上げたのは鈴である。


「切っちゃやだぁ・・・。」


「鈴ちゃ~ん。」


何人かいた女子が、そそくさと教室に戻ってしまったなか、1人残っていた安西かずほ(あんざい かずほ)が頼りなさそうに呼ぶ。


「だってしょうがないじゃん、こんなに絡んでたら、なかなか取れないよ?」


「でも、やだぁ・・・。」


「いいじゃねーか、髪なんざ、すぐ伸びるだろ?」


「う~~~。」






「亮、次、なんだ。」





「へっ?」


そこにいた3人とも、一瞬、天音の言葉の意味がわからなかった。


「次、何の授業だよ。」


「ああ、・・・ああ、げ・・・現国?」


「おい。」


鈴を見据えるが、頭が動かせないのをみると、フッ、と軽くため息をついた。


「おまえ、日数たりてる?」


「日数?」


「出席日数。」


「だ・・・大丈夫。」


次の瞬間。


「えっ?・・・ひゃっ?・・・きゃっ!?」


軽々と鈴を抱え上げ、天音は屋上への階段を上り始めた。


「ノート、忘れんじゃねぇぞ。」


「かずほちゃ~ん。」


助けて~~・・・と、呼ぶ声が小さくなっていくのを、かずほと亮輔は呆然と見送った。

「鈴ちゃん・・・。」


「拉致りやがった。」

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