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~sweetest~ 1

-発端-


「いやっ!痛い!」


昼休みの廊下に響く、藤代 鈴(ふじしろ りん)の声。


「あぁ?」


早坂天音(はやさか あまね)は、その低い声をさらに低く、うっとうしそうに出した。


「どれどれ・・・あちゃ・・・天(てん)、ガッツリ咬み込んでるよ。」


鈴と天音の両方を見ながらつぶやくのは、天音のツレ、森村亮輔(もりむら りょうすけ)だった。


1分ほど前、友人と戯れながら歩いていた鈴は、同じく亮輔と歩いてくる天音に、ものの見事に正面から側頭部をぶつけた。


ちょうどそのとき、天音はブルゾンのジッパーをあげていた。


腰まで伸ばした鈴の髪は、こめかみ部分が相当数ジッパーに絡めとられた。


気づかず、


「ごめんなさい!」


と、離れようとした瞬間、頭皮に激痛が走ったのである。


鈴は頭を押し付けるように天音に密着せざるをえなかった。

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