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~sweetest~  39

-靴-




買い物をすませ、スーパーから出てきた2人。 大きな袋を両手に下げている。



「安かったから、たくさん買っちゃった。」



「こういう時は、あの2人がいたらいいな、って思うよね。」



「・・・呼べばよかったかな。」



「荷物もち?」



「荷物もち。」



くすくすと笑いながら歩く。



「ねぇ、ホントに呼ぼうか?重くなってきちゃった。」



「かずほってば。」



「・・・ごめん、あたしちょっとトイレ行って来る。」



「ん、わかった。・・・じゃあ電話しちゃうね。」



「お願~い。すぐ戻ってくるから!」



「はいは~い。」





しばらくして荷物のところに戻ったかずほだったが、鈴は姿を消していた。



「鈴・・・?」



どこかに隠れているのかときょろきょろとあたりを見回すが、それらしい人影は見えない。



「・・・!」



靴が片方、落ちていた。



・・・鈴の履いていた、黒のローファーだった。その横には、先ほど買って、大事そうに持っていたはずのプレゼントが落ちていた。



がたがたとかずほの身体が震えだす。



「でっ、電話っ・・・。」



手が震えてしまい、うまく携帯が握れない。



ようやくボタンを押した。



機械的な声が、不通を告げる。



今度は亮輔の携帯にかける。



呼び出し音が、やけにゆっくり聞こえた。






まだだめだ



まだだめだ



まだ泣いちゃだめなんだ



早く出てよ!



亮!





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