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~sweetest~ 40

-声-


『もしもしっ?』

「かずほ?・・・どうした?」

亮輔の声が、かずほのただならぬ様子にこわばる。

『鈴が、鈴が、いないの!』

「え?」

『靴、靴が残ってて・・・。電話かけても、電源落ちてて・・・。』

「今、どこだ。」

『スーパー・・・。』

「すぐ行く。絶対動くな!」

「どうした?」

「落ち着いて聞け・・・。鈴ちゃんが消えた。」




急ぎ駆けつけると、たくさんの袋の前で、震えながら泣いているかずほがいた。

「かずほ!」

「・・・亮・・・。」

「鈴は?何があったんだよ!!」

かずほの肩をつかみ、がくがくとゆする天音。

「だって・・・5分くらいしか離れてなかったのよ?人だってたくさんいたのに、あの子どこいっちゃったの?あたしが知りたいわよ!」

号泣するかずほを、亮輔が抱きかかえる。

「向こうの家にも連絡したほうがいいだろう。・・・天!」

「あ・・・。」

「呆けてる場合じゃねぇぞ。彼女の場合、“そっち”も考えなきゃならないんだ。」

「わかっ・・・てる。」




すぐに総一郎を始めとして、数人の構成員が集まってきた。誠也もいる。

彼らの車でマンションに迎い、かずほはそこで保護下に置かれた。

誠也がPCを開ける。

「うまく作動してくれればいいんだけどね・・・。」

鈴の靴の踵には、発信機が仕込んであるのだ。

固唾を呑んで見守る中、誠也の指がそれを探すが、なかなか見つからない。

「まだなのか!」

苛立った総一郎の怒鳴り声が響く。

「すいません。」



♪~♪~♪~

天音の携帯が鳴る。

着信表示は「鈴」だった。






聞こえてきたのは悪魔の笑い声


そして天使の羽がもがれる音

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