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~sweetest~ AMANE

-逆上-




通話ボタンをおすのもそこそこに、携帯にむかって叫ぶ天音。



「鈴!?」



『・・・残念でした~、早坂、久しぶりだなぁ。』



「手前、誰だ。」



『・・・覚えてもいねぇのか。・・・まぁいいや、ところで、お前の女、可愛いなぁ。』



「・・・手前か。鈴はどこだ!」



『ちょっと声かけたら、みんなノリノリでさぁ、いま、順番にかわいがってるとこだよ。』



「・・・・・・。」



全身から血の気が引いていく。



『悪ぃなぁ、処女だったんだなぁ、あの子。・・・お前のことだから、いただいてるとばっかり思ってたぜ。』



がくがくと天音の身体が震え始めた。



『聞いてみるか?可愛い声出してるぜ。』



電話の向こうから微かに鈴のすすり泣く声が聞こえた。



『この子も可哀そうになぁ、お前の女じゃなきゃ、こんな目に合わなかったのによ。』



「貸せっ!」



亮輔が携帯を奪い取る。天音は力なくその場に座り込んだ。



「手前ら、誰だ!鈴ちゃんはどこだ!」



『・・・森村かぁ、お前の女は運がよかったなぁ、オレらが近づくちょっと前に、どっか行っちまってさ、ホントは2人とも招待したかったんだけどな。』





「わかりました!」





誠也の声に、総一郎たちが部屋を出る。天音と亮輔も、それに続いた。



かずほと、護衛のための構成員が2人、マンションに残された。



急発進する車の中、天音の頭には、先ほどの言葉が幾度も渦をまいていた。



『お前の女じゃなきゃ、こんな目に合わなかった』



天音の双眸から、涙が流れていた。



その跡に街のネオンが赤く映り、血涙のように見えた。






心が裂ける



赤い血を滴らせる



叫びたいのに



声が出ない



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