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~sweetest~ RING

-絶望-






ぼんやりとあたしは目を覚まし、ちょっと前のことを思い返した。




一瞬、何がおこったのか、わからなかった。




・・・たしかいきなり何人かの男の人が前に立って、あたしの名前を聞いてきたんだった。




「藤代 鈴さん?」




「・・・そうですけど?」




そこからの記憶がない。・・・頭の痛み具合から、なにか薬を嗅がされたんだろう、ということはわかった。




腕や足首を拘束しているのは、ガムテープのようだ。・・・口にも貼られている。




ここはどこなんだろう?この人たち以外に、誰の気配もしない。あたしはコンクリートの床に転がされているようだ。




・・・・・・背中を、冷たい汗が流れた。




あたし1人みたいだ。・・・かずほは?かずほは大丈夫なんだろうか?




身をよじってあたりを見回すと、それに気づいた男の1人が、あたしの上半身をおこした。




「・・・アイツ、趣味変わったなぁ、いつからロリコンになりやがった。」




げらげらと笑い声が聞こえる。・・・何人いるんだろう。




・・・父さんの方じゃない、天音のことを言ってる?でもなぜ?






鈴は知らなかったが、天音と亮輔に何らかの恨みを持っている者たちが集まり、卑劣な手段で仕返しを企てたのだった。実際はかずほもターゲットだったが、偶然に魔の手を逃れられたのだ。




・・・人質として使う、ということではなく、ただ、傷つけ、踏みにじるためにだけ鈴は連れてこられたのだった。




恨みの1つ1つは他愛のないものだったが、集団心理の中、それはエスカレートしていった。




矛先は、「もっとも弱いもの」に向けられた。生贄を前に、狂った炎が燃え盛る。






「でも、小さい女のほうが、具合がよさそうだけどな。」




彼らが何を言っているかがわからないほど、あたしは子どもじゃない。




泣きたくなんかない・・・でも、涙が止まらない。身体が勝手に震えだす。




怖い。怖い。怖い。




“べりっ”と口のテープがはがされた。




「・・・いい声で鳴いてもらおうじゃん。」




彼らは楽しそうにあたしを拘束しているテープをはぎとり始めた。




「・・・かわいいねぇ、震えちゃって。」




「どうせ、あいつとヤッてんだろ?ちょっと目ぇ閉じてりゃ、こいつ等すぐ終わるからさ。」




「お前と一緒にすんなよ、そんなに早かねぇぞ。」




下卑た笑いの中で、次々に身体に手がかかるのがわかる。逃げ惑う姿さえ、彼らは楽しんでいる。




キャッチボールのように鈴を投げあい、いたぶっている。しかし、徐々にその手が身体の中心部を捉えていく。








嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌・・・!!








「いやぁぁぁぁ!」














やめて、やめて、離して、離してっ・・・さわらないでぇぇ!!













「やだぁぁぁ!」












体中を這い回る手と舌と、無遠慮にのしかかる重みと、引き裂かれるような痛みを感じながら、あたしは気が狂いそうなのにそれでも現実を認識したままの自分に絶望していた。




無理やりにこじ開けられた身体は、心と同様に、赤い血を流し続けていた・・・。










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