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~sweetest~ AMANE

-紅蓮-


総一郎たちが去ったあとも、天音は身動き1つできずに、立ちすくんでいた。

今、見ていたものが理解できない。理解したくない。

ただ、両の眼から、静かに涙が流れ続けている。

「・・・・・・天音。」

亮輔の声も、耳を通り抜ける。

ゆっくりと地下室を歩き回る。埃だらけの床に残る人の引きずられた跡。抵抗の跡。


その一部に、血痕が残っていた。



破瓜の



それに指を這わせながら、天音の眼に、怒りが満ちていく。

流させられた涙、受けさせられた痛み、味わわされた恐怖に傷つけられた心の叫びが伝わってくる。

「許さねぇ・・・。」

体中の血が逆流するような怒りが、眼を血走らせ、全身の毛を逆立てていた。

「・・・捜すぞ。」

「ああ。」

炎を背負った鬼神のような天音の姿に、亮輔は息を飲んだ。



「・・・・・・ぶっ殺してやる。」

噛みしめた唇から、鮮血が滲んでいた。



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