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~sweetest~ 43

-最低-



=捜す=



そういったものの、天音と亮輔には、恨まれる心当たりが多すぎた。



夜の街での気ままな生活、喧嘩を売ったのも買ったのも、1度や2度ではない。



情報を集めるため、繁華街へでる2人。



亮輔の携帯が鳴る。天音から離れてそれを取る。



「・・・はい。」



『・・・あたし。』



「ああ。」



『今、家についたから・・・。しばらくの間、鈴のおうちの人たちが・・・ついてくれるって。』



「そうか。・・・オレら、しばらくガッコ行かねぇから。」



『うん。』



「かずほ。」



『うん。』



「・・・大丈夫か。」



『・・・うん。』



「お前のせいじゃねぇ。」



その言葉に、声がつまる。



『・・・うん。・・・亮?』



「なんだ。」



『気をつけてね。』



「大丈夫だ。・・・お前もな。」



声に出来ない想いが伝わっていく。



「・・・かずほ。」



『なぁに?』



「・・・オレ、今から、最低なこと言う。愛想尽かすなら、それでもいい。」



『亮?』



「・・・・・・・・・お前じゃなくて、よかった。」



搾り出すような言葉。亮輔の眼から、ひとすじ、涙がこぼれた。



『・・・ホント、最低。』



「ああ。」



『でも・・・大好きよ、亮。』



「わかってる。」



『絶対、見つけてね・・・あの子をあんな目にあわせたやつら。許せない!・・・』



「わかってる。・・・じゃあな。」






電話を切ると、天音がじっと亮輔を見つめていた。



「行こうか。」



「ああ。」



猟犬のような眼をぎらつかせながら、2人は夜の街へと姿を消した。

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