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~sweetest~ 45

-鬼神と悪魔 ②-



地下室の中は怒号や叫び声、人を殴る鈍い音が響いていた。



天音と亮輔の腕はたつ。しかし、やはり相手が多すぎるのか、次第に息が切れ始める。



それでも動き続けるのは、怒りと悲しみだろうか。





「よーし、よし。そこまでだ。」



ふいに聞こえた声。この場にそぐわない、少しのんびりした声。しかし。



「ガキども、そっから一歩も動くんじゃねぇぞ。」



その声は冷たく地下室に響き渡った。



「・・・親父さん。」



「手前もだ、くそガキ。」



総一郎が部下を引き連れて、そこに立っていた。



「なんだ、手前!」



「バカヤロウ!」



叫んだ少年に、総一郎の横にいた男が怒鳴った。



「木下さん・・・なんすか、こいつら。」



「おめえら・・・馬鹿なことしちまったなぁ。」



木下と呼ばれた男が、少年を哀れそうに見る。



「千崎さん、本当、申し訳ねぇっす!」



木下が腰を直角に曲げる。自分たちのトップの姿に、少年たちが次第にざわついてくる。『千崎』の名に反応して、ざわめきは大きくなっていく。



「こいつらは、うちでもらっていって、構わねぇんだな?」



「はい!それで・・・。」



「ああ、いい。・・・お前んとこには、何の遺恨も残さねぇよ。」



「すいません!」



「ただ・・・舎弟の教育はちゃんとするんだな。手ぇ出していいもんと悪ぃもんぐらい、今後のには、ちゃんと教えとけ。」



「はい!」



総一郎の目配せで、次々に少年たちが捕らえられていく。





「待て!」



天音の叫び声が響いた。



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