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~sweetest~ RING

-恋慕-




・・・あれから、何日が経ったんだろう。



白い天井。白い壁。白い人たち。・・・白いものばかりで、いやになる。



あたしは毎日のように検査を受けている。いったい何の検査なのか、もう、わからないくらい。



顔の腫れやあざは消えた。腕や足の擦り傷も薄くなった。



腕のギプスはまだとれない。でも、もうじきだって言われた。



母さんはずっといる。



父さんも必ず顔をだす。



お兄ちゃんも2日に1度は来てくれる。



かずほも毎日来てくれる。



森村の声もたまに聞こえる。



・・・でも、中には入ってこない。





そして・・・。





天音にはあれから逢っていない。



誰も天音のことを話さない。



逢いたい、でも逢えない、でも逢いたいよ、天音。



・・・あたしを襲った人たちのことは聞いた。かずほが森村から聞いて、教えてくれた。



そのときの話は教えてくれた。



ねぇ、天音・・・。



あたしはもう、あなたに逢う資格は無くなってしまったのかな。



あんなに大事にしてくれていたのに。



こんなことになってしまったあたしには・・・。



ねぇ、天音・・・。



今になって、あなたとのことがいろいろと浮かんでくるんだ。



屋上で髪の毛をはずしてくれていたときのこととか。



あたしの淹れたコーヒーを飲んでいたあなたの顔とか。



いつも不機嫌そうにしていたはずなのに、思い出すのはやさしい眼。



気づかなかったけど、あたしはいつも大事にされていたんだね。



せめてもう1度逢えたら、「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えたら、いいな・・・。






あなたのことを考えながら眠ると、怖い夢を見ないですむから。



今日はこのまま眠ろう・・・。



ねぇ、天音・・・。



まだ、少しでも、あたしはあなたの中にいる?



ねぇ、天音?



・・・・・・せめてあたしの中のあなたの記憶は、持ってていいですか?




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