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~sweetest~ AMANE

-哀切-




あの日、気を失ったオレを、亮が自分ちの病院に担ぎ込んだらしい。



・・・あばらが3本、いってたそうだ。



安西からは、毎日の鈴の様子がメールで届く。身体の傷は、次第に癒えているようだ。あとはギプスがはずれればほとんどもとのとおりらしい。



「たくさんの検査をしているらしいの。」



「いろんな病気、あるでしょ?・・・潜伏期間も違うらしくて。」



たまに亮とオレの家に来ては、アイツの現状を話してくれている。



「・・・早坂。鈴、待ってるよ?」



オレだって、逢いてぇ。



日に1度、入院している病院の、アイツの病室の窓の下に行く。しばらく見上げて、また帰る。



アイツが顔を出すわけじゃないし、実際、ホントに顔を見たら、どうなるかわからない。



・・・また、泣かせるかもしれない。



思い出すのは、怒った顔や、半べそかいてる顔、怖がっている顔ばかりだ。



あんなに、笑顔を見ていたはずなのに。



鈴。お前に逢いてぇ。



お前の声が聞きてぇ。



でも、オレにはその資格はないんだろう。



でも、せめてもう1度だけでも逢えたら、



「悪かった。」と「ありがとう。」と。



それぐらいは言ってやりてぇ。



鈴・・・。



もう1度お前を抱きしめられるなら、たとえ殺されても構わない。








オレは怖いのかもしれないな。



お前の眼を見るのが。



真っ直ぐだったあの眼が、もし変わってしまっていたら・・・。



少しでも、お前の中にオレを拒絶する色が見えたら・・・いっそ・・・。



・・・こんなことを考えてしまうオレは、すこしおかしくなっているのかもしれない。



なぁ、鈴。



お前を大事にしたかった。



ただ笑っていて欲しかった。



お前の笑顔を見るたびに、オレも少しは優しくなれていたんだ。



・・・伝わりにくかったかもしれないけど。





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