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~sweetest~ 33

-談笑-


鈴は家にあがると、汚れた足袋を履き替え、座敷にむかった。


「・・・かずほ。」


恥ずかしそうに立っているかずほは、なぜだか着物をきている。


「似合うでしょう?母さんの若い頃のよ。鈴にはちょっと色味が合わなくて、どうしようかと思ってたんだけど。よければ、何枚か持って行ってくれる?」


「え、で、でも・・・。」


「いいじゃん、すごい可愛い!可愛いよ、かずほ!」


「・・・変じゃない?」


「可愛いって。」


2人は、お互いに携帯で写真を撮り合い、一緒にも写った。


「鈴、ところで、父さんたちは?」


「裏庭で遊んでる。」


「・・・しょうがないわねぇ。」


百合子はモニタールームに入ると、外部マイクにむかって


「あなた。」


と静かに一言だけ言った。


2分後、息せき切って総一郎が戻ってきた。


天音や亮輔たちも息を乱している。しかし誠也は1人、平然としていた。


「お食事にしましょうか。ちゃんと手を洗っていらしてね。」





食卓の上には、寿司やオードブルが所狭しと並んでいる。


「・・・痛て。」


用意された料理を食べながら、天音が少し顔をしかめた。


「どした?」


亮輔の問いかけに、ちらりと鈴を見る天音。


「いや、ちょっと醤油が沁みただけ。・・・・・・さっき舌を思いっきり噛まれたんでね。」


ぶっ、と茶を噴出したのは総一郎だ。


鈴は真っ赤になっている。


「ちょっとぉ・・・マジで?鈴、可愛い~~。」


かずほが耐え切れず、くすくすと笑い出した。


「なっ、何で、こんなとこで言うのよ!ごめんって言ったじゃん!」


「痛ぇもんは痛ぇ。」


「だって、いきなり変なもん入れてくるほうが悪いんじゃん!」


「 “変なもん”って、何だよ。」


「 “変なもん”は、“変なもん”だよ!」


真っ赤になって、半べそをかき始める。そんな鈴に近づき、耳元で天音は囁いた。


「・・・今度はもっとすごいもん、入れてやる。楽しみに待っとけ。」


「・・・変態ぃ!」






「じゃぁ、そろそろオレらは。」


「そうだな。」


かずほは鈴のたっての“お願い”で、今日は泊まることになった。天音と亮輔は挨拶を済ませ、乗ってきたバイクに跨る。


「気をつけてね?」


「ああ。」


かずほと亮輔が軽いキスをかわす。それを見た天音が、くいくい、と自分の唇を指す。ぷいっ、と横を向く鈴。しかし、それを予測していたように、天音は鼻で笑った。


「明日・・・戻ってくるんだろ?」


「うん。」


「戻ってきたら、連絡しろよ。」


「?」


「・・・顔、見てぇ。」


「・・・・・・・・・うん。」


真っ赤になってうつむく鈴。それを見て、天音の顔もすこし赤らんだ。


「じゃあな。」


そう言うと、鈴の頭をくしゃくしゃとなで、天音はヘルメットをかぶり、バイクのエンジンをかけた。






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