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~sweetest~ 47

-策 ①-




「・・・このまま、あの2人、ダメになっちゃうの・・・?」



亮輔の部屋。かずほがうつむき、涙ぐんでいる。



「あのヤロウ、何にも言わねぇ。この頃じゃ飯も食わねぇし、ろくに眠ってもいないらしい。」



「・・・鈴も、ほとんど食事に手をつけなくて・・・。点滴を入れても、はずしちゃう、って、おばさんが・・・。」



毎日会っているかずほですら、鈴の身体が小さくなっていくことに気づいていた。



「あの子、もともと小さいのに・・・骨と皮みたいになってるの。」



鼻をすすりながら、つぶやくような声で続ける。



「それでも、毎日、窓のところに、ずっと座っていて・・・。『何、見てるの?』って聞いても教えてくれなかったけど、この前、こっそり見たら、ちょうど早坂が下にいて、じっと見上げてた・・・。」



「・・・そこに行ってたのか。」



「偶然気がついたらしいの。」



「アイツ・・・。」



「じっと・・・涙ぽろぽろこぼしながら、見てて・・・。早坂は、鈴が見てること、気がついていないみたいだし。・・・しばらくしてから、また、帰っていった・・・。」



亮輔は頭を抱えた。



天音の苦しみも、鈴の苦しみも、痛いほどわかる。



傷つき、そこから立ち上がれずにいる2人を見なければならない周囲の苦しみも。



それでも、どうしても、湧き上がってくる怒りを、抑えられない。



「・・・亮?」



「いつまでもグダグダしやがって。」



「どうしたの。」







「心配すんな。」



「亮?」



亮輔はかずほの頬に手を当て、



「計画、たててやるよ。」



言いながら、その唇に自分のそれを重ねた。



「オレの計画がうまくいくことは、実践済みだからな。」



唇の端を上げ、亮輔はニヤリと笑った。






きみが望むなら



どんなことでもかなえてやるから



だからそれ以上泣かないで



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