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~sweetest~ 48

-策 ②-




「・・・よぅ。」



「おぅ。」



天音の部屋。窓もカーテンも締め切っている。空気が幾分か澱んでいるようで、すえた臭いもする。



ぼさぼさの髪と、無精ひげ。何日来ているかわからないTシャツ。膝の出たスウェット。



「・・・いまどき、ホームレスでも、もう少し身奇麗だぞ。」



「何しに来た。」



ベッドに寝転がり、タバコをくわえたままの天音。火はついているが、吸ってはいない。



「話がある。・・・その前に、風呂入って来い。臭ぇ。」



「話なんか、ねぇよ。」



「オレにはあるんだよ。」



亮輔は天音の腕を掴むと、有無を言わさず風呂場へと引きずっていく。抵抗する天音だが、幾分か軽くなった体重は、亮輔の作業を楽にさせていた。



「離せ!亮!」



「臭ぇっつってんだろ。」



ドアを開けて放り込むと、頭から冷水のシャワーを浴びせかけた。



「手前!」



「・・・いいから、洗え。それからなら、文句でも何でも聞いてやる。」



「覚えてろ、このヤロウ。」



ザーザーとシャワーの水音が響く。








惚れた女に逢いに行くのに、その格好はねぇだろ?天・・・。



お前はオレの次にいい男なんだから、ビシッとキメろや。







「まぁまぁ、見られるようにはなったな。」



「うるせぇ。」



洗いざらしの髪のあいだから、ぎらぎらと眼だけが光っていた。



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