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~sweetest~ 49

-策 ③-




「こんにちは~。」



「かずほ。」



「いらっしゃい。」



鈴の病室。鈴と百合子が迎える。・・・また頬がこけたらしい鈴の顔を見ると、思わず涙が出そうになる。



ぐっとこらえ、かずほはベッドわきの椅子に腰掛け、鞄からいろいろ取り出しはじめた。



「・・・?」



「あたしね、将来、美容師になりたいんだ。高校でたら、美容学校行くの。」



「向いてそうだね。かずほは手先も器用だし。」



「ありがと。・・・でね、今日は、鈴にいろいろ、髪のアレンジの練習台になってもらいたいんだけど、いい?」



「え・・・。」



「鈴くらいの、ストレートのロングの子って、なかなかいなくって。」



「いいよ。あたしでよければ。」



「そう?じゃあ、早速。」



鈴の後ろに立ち、髪を梳く。さらさらと流れる黒髪に、指や櫛を入れ、髪を編んでいく。



編み込んだり、結い上げたり、指先が器用に動く。百合子も感心して見ている。







「出来た。やっぱり、これが1番似合ってるかな。」






久しぶりに逢うんだもん、おしゃれしなきゃね・・・。



編みこんだ髪に、アクセサリーを止め、鏡を使って、仕上がり具合を見せた。



「で、リップはこの色かな・・・。」



小指をつかい、薄く鈴の唇を彩った。青白い顔が、華やいで見える。



儚げに微笑う鈴。かずほはこれからの緊張に強張った顔に、むりやり笑みを乗せた。






大丈夫



大丈夫



何度も自分に言い聞かせて



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