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~sweetest~ 50

-策 ④-






時計を見上げる。



そろそろ約束の時間だ。



最初のせりふはなんだっけ?





「・・・あのね、鈴。」



「あのな、天。」



「・・・・・・早坂が、亡くなったの。」



「鈴ちゃんが、死んだ。」



かずほと亮輔は、別の場所で同時に同じことを親友に言った。



「嘘・・・。」



「何でだよ・・・。」



呆然として相手を見つめ、次の言葉を待つ。しかし、親友の発した言葉に2人は耳を疑った。



「いいじゃない。だって、もう逢うつもり、なかったんでしょ?」



「いいじゃんか。これでもう苦しまなくてすむだろ?」



ぼろぼろっ、と鈴の眼から涙がこぼれる。



天音の顔から表情が消える。



「手首、切ったんだって。」



「リスカがやめられなかったらしい。」



そのあとも、いろいろと説明をしているのだが、鈴と天音には聞こえない。聞こえても、理解が出来ない。



「いや・・・。」



「嘘だ・・・。」



「今更そんなこと言っても、しょうがないよ、鈴。」



「オレだってこんなこと、告げたくなかったけどよ。」



しらけたように語る親友に、次第に怒りが込みあがる。



「なんで天音が死ななきゃならないのよ!」



「なんでアイツがそんなことしなきゃならないんだ!」



・・・久々の大きな声。頭までくらくらする。



「鈴。」



「天音。」







『向き合おうとしないで、ずっと逃げてたくせに、失くしてから騒ぐ?・・・どうして、昨日と同じ今日が続くなんて、思ってた?そんなことないってこと、もう知ってたはずだよ。』




放たれた言葉が、鈴と天音の心を抉った。



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