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~sweetest~ 51

-策 ⑤-






天音が靴をはくのもそこそこに、家を飛び出す。



鈴がスリッパも履かずに、病室を飛び出す。






天音の後ろから、亮輔がバイクで追う。



「・・・天、乗れ!」



ひらりと飛び乗ると、バイクは速度をあげた。






廊下に飛び出した鈴に、かずほが靴を渡す。血相を変えて飛び出してきた鈴を、一瞬、躊躇するが、捕まえようと、組員たちが追ってくる。



百合子も走りでてきた。



「いやぁ!離してっ!」



誰かが鈴の腕を掴む。かずほがその手に噛み付いた。



「早く行って!行きなさい!」



そうは言うが、かずほも簡単に抑えられてしまう。



「お願い、離して!」



「鈴!」



軽々と身動きを封じられる2人。ゆっくりと百合子が近づく。



「母さん。」



「おばさん!」






「・・・手をお離し。娘とそのお友達に、なんてことしてくれんだい、あんたたち。」






「し、しかし、」



「お離し。」



静かに、しかし威圧感のあるその声に、逆らえるものはいなかった。



鈴とかずほは手を取り合って、出口ではなく、なぜか裏庭へとむかった。



今までろくに動いていなかったので、足が思うように動かない。



悔しさに涙が滲む。



「やだぁ・・・やだよぉ・・・。」



「鈴。」



「天音ぇ・・・。」



外へ出たところで足が止まる。鈴はその場に膝から崩れ落ちた。



地面に手をつき、体中を震わせて慟哭した。



かずほは鈴の肩に手を置きながら、遠くから聞こえる、覚えのあるエンジン音に顔を上げた。



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