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~sweetest~ AMANE

-嘘-




亮輔がバイクを止めたとき、一瞬、違和感があった。



なんで入り口じゃなくて、ここなんだ?



ここは・・・いつもアイツの病室を見上げていた場所。



・・・・・・そしてオレは、目の前の光景を、信じられない思いでみていた。



地面を叩き、狂ったように泣き叫んでいるのは・・・鈴。



パジャマで、裸足で、なぜだか靴をしっかりと握ってて。



幽霊にしちゃ、元気すぎる。





・・・なんでもいい。



なんでもいい。



幽霊だろうと、幻覚だろうと、なんでもいい!




「鈴!!」




オレの声に、ぴたりと泣き声が止まる。



ゆっくりと顔をあげたコイツは、やはり、オレを幽霊かなにかを見るように見ている。



その眼から、あふれ出す涙。





「天音・・・?」





ようやくオレは、ことの次第を理解した。



亮輔を見ると、いつの間にか寄り添った安西と、こっちを見て笑っている。・・・いや、安西は泣いていた。



・・・・・・この策士。



上等じゃねぇか。



でも、今はまず・・・。



「鈴・・・。」



お前の涙を拭いたい。



お前をこの手に抱きしめたい。



オレは何をしてたんだ、どこまで逃げてたんだ。



資格の何のと言う前に、どうしてまず逢わなかった。



誰よりも傷ついていたのはお前なのに。



足が勝手に走って行く。心のしがらみを振り切るように。



なんでもっと速く走れねぇんだ、ちくしょう!

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