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~sweetest~ RING

-本当-




後悔と悲しみが涙と叫び声になって、あふれ出てきた。



もう逢えない。もう逢えない。がんがんと頭の中で、その言葉が響く。



天音、天音、天音・・・。



パジャマも顔も泥だらけになりながら、あたしは泣き続けていた。



「鈴!!」



・・・誰?でも、この声は・・・。



顔をあげると、そこに幽霊が立っていた。



しっかり見たいのに。



確認したいのに。



涙がじゃまして、世界が・・・あなたが滲む。






「天音・・・?」






どういうこと?



どういうこと?




幻覚が見えているのかな。



それとも、あたしを連れに来た?



それでもいい。



それでもいい。



あなただったら、なんでもいい!



次第に足が速まる幽霊。



天音はあたしの顔を見ると、ゆっくりと涙と泥とを拭ってくれた。



・・・ああ、本当の天音だ。



温もりが伝わってくる。



ごめんね、天音。



せっかく拭ってくれてるのに、涙が止まらないや。



早く止まって欲しいのに。



あなたの顔が見たいのに。



止まるどころか、あとからあとから、溢れてくるよ・・・。



あたしはいつしかしっかりと抱きしめられていた。これはきっと本当のこと。


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